事業内容詳細
・金型製造
金型とは、金属で製作した型枠のことです。上下で一対の構造になっていて、空洞(キャビティ)に溶かしたアルミやプラスチックを流し込んだり、固い金属材を直接挟み込んだりして、「同じ形のモノを大量に作る」目的で使用されます。
日常で目にするあらゆるものが金型を利用して作られています。例えば自動車のボディは、板金(金属の板)を金型でプレス加工して製作しますし、金属やプラスチックを組み合わせたパソコンや家電、プラスチックで出来た容器やペットボトル、タイヤなどのゴム製品、ビール瓶などのガラス製品も、すべて金型があるおかげで大量生産することができます。
弊社では特にプラスチック製品の大量生産で使用される射出成形金型(インジェクション金型)を製造しています。
金型製造の過程は大まかに、製品の企画・設計をユーザー様から受取り、金型設計、材料取り、金型加工(切削・研磨・放電・旋盤等)、表面処理(磨き・シボ・ブラスト・窒化等)、組立・仕上げ(キャビティ上下の合わせ・金型機構の部品組み立て)の順で行っていきます。
事業内容詳細
・金型設計
金型設計は、ユーザー様と打ち合わせを行い、細かい要望を聞いた上で金型の設計図面を作成します。
金型はオーダーメイドの道具(大量生産するための機械器具)のため、金型設計には技術やノウハウが問われます。
■津島の強みポイント
弊社では、金型に携わって35年のベテラン設計士が、細かく要望や、条件、生産数等を聞いた上で、設計を進めてまいります。
特に気を付けているのは、道具として使いやすい事です。過剰品質で使い勝手が悪く、コストが掛かるような設計にならないようにしています。
金型設計作業
事業内容詳細
・金型加工
金型加工とは、主に金属を加工し、金型図面に沿って部品を作製していくことです。
下記に示すように、主に切削・研磨・放電といった加工を組合せ、金型加工を進めていきます。
・切削加工
切削加工とは、主にマシニングセンタ、NCフライス、汎用フライスを使用したフライス加工・穴あけ加工、旋盤を使用した旋削加工のことです。
穴あけ加工
穴あけ加工作業
フライス加工
フライス加工作業
事業内容詳細
・研磨
金型加工でいう研磨とは、主に砥石研磨の事を指します。
回転する砥石に加工物を当て、表面のデコボコや異物を取り除いたり、つや出しやバリ取り、エッジ仕上をしたりします。
ミクロン単位での調整が可能です。
製品面の表面仕上げ研磨は、磨き仕上げと呼び区別しております。
事業内容詳細
・放電加工
金型加工での放電加工とは、主に型彫り放電加工とワイヤ放電加工(ワイヤーカット)の事を指します。
放電現象により発生する熱を利用して加工物を溶かす工法です。
型彫り放電は、あらかじめ加工形状が彫られた電極を使い、加工物(ワーク)に形状を転写します。加工液中のワークに、電極を押し付けるように近づけて、放電します。
ワイヤー放電は、細いワイヤ状の電極を使い、糸ノコのように金属を切断します。加工液のなかのワークに、ワイヤー(電極)を押し付けるように近づけて、放電し加工します。
■津島の強みポイント
弊社では、当然内製でも加工を行いますが、専門の加工協力工場の力も借りて、より精度が高く、コストを抑え、リードタイムが短くなるよう心掛けております。
加工を協力工場でアウトソーシングすることにより、より重要な金型仕上げを社内で行っております。
金型加工の際の放電加工作業
金型加工の際の放電加工の機械操作
事業内容詳細
・磨き仕上げ
磨き仕上げとは…
プラスチック金型のキャビティを機械加工すると、切削目や放電目といった加工目が残ります。
そのまま成形すると加工目が製品に転写され、それが許されない場合はもちろんNGとなります。
そこで磨き仕上げと言って、加工目を取る仕上げ加工を実施します。
弊社では粗仕上げで#600~#1000のスティック砥石を使用します。
続いて中仕上げで#800~#1500の耐水ペーパーを使用します。
製品によってはここで磨き仕上げを終える場合もありますが、透明の製品や外観の要求が高い製品等、は磨き目が転写しますので、精密仕上げで9μダイヤモンドペースト、鏡面仕上げで3μ以上のダイヤモンドペーストで仕上げていきます。
精密仕上げや鏡面仕上げに関しては、専門の協力工場にお願いする場合が多いです。
・表面処理
*シボ
シボとは…
プラスチック金型でいうシボとは、キャビティに細かい模様を付け、それを製品に転写する加工の事を指します。
装飾としての模様や、滑り止め、ウェルド、ヒケなどの成形不良(外観の不良)をみえにくくする等々、用途は様々です。
シボには皮革、梨地、シボ彫刻、木目、岩目、砂目、布地模様、幾何学模様などがあります
シボ加工は主に、エッチングによる腐食加工や、サンドブラストなどの物理処理によって模様を作ります。
*窒化(チッカ)処理
窒化処理とは…
金型でいう窒化処理とは、キャビティ表面、若しくは摺動部に窒化鉄皮膜を形成させて、硬度が高く磨耗しにくい表面を得る処理のことを指します。
弊社の作製する金型に施す窒化処理は、主に「エジソンハード」というリヒト精光様独自工法の新窒化技術で実施します。
エジソンハードは、被履型の表面硬化法ではなく、いわゆる浸透型の表面硬化法で、耐摩耗性や耐疲労強度性の向上が求められるあらゆる金型部品には最適な技術と言えます。
■津島ポイント
弊社では、磨き仕上げや表面処理といった専門加工は、技術力の高い協力工場にお願いし、お客様に満足度の高い金型を提供していきたいと考えております。
・組立仕上
組立仕上とは、金型の組み合わせや摺動部分の調整を行い、最終的に金型に組み上げていく工程をいいます。
作業の殆どが手作業になりますが、設計から加工に至る全ての工程の最後に位置し、金型製作のまとめ役となるセクションです。
手先の器用さや繊細さもさることながら、経験によって蓄積された知識、技術に裏打ちされた作業をすることが求められます。
■ 津島ポイント
弊社の金型仕上は、30年以上のキャリアを持つ職人が行います。
年間の組バラシ件数は200~300型、他社製の金型も組バラシしますので、日々経験と知識を蓄積しております。
道具としてユーザー様に喜んで使用して頂けるよう、常に細心の注意を払い、仕上げております。
組立仕上作業
プラスチック金型について
■プラスチック金型
プラスチック金型は、製造業において重要な役割を果たすツールです。その設計と製造において、情報、ノウハウ、テクニックが欠かせません。
♦プラスチック金型の情報
金型の設計と製造に関する詳細なデータや知識のことを指します。これには、金型の設計図や仕様、プラスチック製品の要件や寸法、材料の選定などが含まれます。この情報は、顧客の要求に応えるために必要な手順や要素を把握し、高品質な金型を作り上げるために活用されます。
♦プラスチック金型のノウハウ
プラスチック金型の設計と製造に関する専門的な知識や経験のことです。これには、金型の材料選定、設計手法、加工プロセス、品質管理などが含まれます。技術者は、プラスチック材料の特性や挙動を理解し、金型材料として適した耐久性、熱伝導性、加工性を持つ材料を選定する能力を持っています。
また、金型の設計においては、形状、寸法、冷却システム、射出成形条件など、多くの要素を考慮する必要があります。技術者は、顧客の要件に基づいて最適な金型設計を行い、高品質な金型を製造する能力を持っています。
♦プラスチック金型のテクニック
金型の設計と製造において使用される具体的な技術や手法のことです。これには、CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアの活用、シミュレーションツールの使用、高度な加工技術の適用などが含まれます。技術者は、最新の技術動向を追いながら、金型の設計と製造プロセスを改善し、効率的で高品質な金型を作り出すことができます。また、金型の製造においては、細部への注意や組み立て技術、検査手法なども重要です。技術者は、これらの要素に対して高い技能を持ち、優れた金型を製造することができます。
有限会社津島は、プラスチック金型の情報、ノウハウ、テクニックを駆使し、顧客のニーズに応える高品質な金型を提供しています。津島の技術者は、長年の経験と知識を持ちながらも、常に最新の技術動向を追い求めています。有限会社津島は顧客との綿密なコミュニケーションを重視し、要件の確認や変更への迅速な対応を行います。
また、品質管理や環境への配慮も徹底して行い、持続可能なプラスチック金型の製造を実現しています。
津島は、プラスチック金型の製造において以下の取り組みを行っています。
① 情報収集と分析: 津島は顧客からの要件や製品の設計図を詳細に把握し、それらを基に金型の設計を行っています。また、業界の最新動向や技術の進展を追いながら、金型製造に関する情報収集と分析を行っています。
② 技術者の経験と知識: 津島の技術者は、豊富な経験と知識を持っており、金型設計や製造において高品質を追求しています。プラスチック材料の特性や挙動に精通し、最適な材料と製造プロセスを選択する能力を持っています。
③ 最新の技術の導入: 津島は、CADソフトウェアやシミュレーションツールなどの技術を積極的に導入しています。これにより、金型の設計プロセスを効率化し、製造プロセスの改善を実現しています。
④ 品質管理と環境への配慮: 津島は品質管理に重点を置き、金型の品質と信頼性を確保しています。また、環境への負荷を最小限に抑えるために、材料の選択やリサイクルの促進、省エネルギーの実施など、環境に配慮した取り組みを行っています。
⑤ 顧客との綿密なコミュニケーション: 津島は顧客との綿密なコミュニケーションを重視しています。顧客の要件や変更に対して迅速に対応し、顧客の満足度を最大化するための努力を行っています。
津島は、これらの取り組みを通じて、プラスチック金型の設計と製造において高品質を追求し、顧客の要求に応える信頼性の高い金型を提供しています。また、持続可能な経営と社会貢献にも力を入れ、地域社会の発展に寄与しています。