プラスチックを成形するための金型を作っています。

※以下MONOOTO掲載ページより※

今回より、新しくmonootoに加わってくださった「有限会社津島」さん。一体、どんなものを作り、どんなサービスや技術を提供しているのか、これからどんどんご紹介していきます!

第一回目の今回は、制作しているものについてお伺いしました。

単刀直入に聞きます。一体、何を作っているんですか?


私たちの工場では、専門的な言葉を使うと、射出成形用の金型を製作しています。

もう少しわかりやすく言うと、みなさんが普段何気なく使っているプラスチックを成形するための機械の、金型を作っているんです。

マシニングセンタという金属を削るための機械を使い、クライアントさんののぞむプラスチック製品ができるよう、お手伝いしています。

昔は、人の手作業で削っていましたが、今では、CAD/CAMとよばれるプログラミングを使い、そのプログラミングをマシニングセンタに読み込ませています。

他の会社さんとの差別ポイントはありますか?

もちろん、技術の面では自信があります。でもそれ以上に、使ってもらうクライアントさんが気持ちよく使ってもらうというところを重要視しています。

プラスチックの成形というのは、やはりトラブルが起きやすいものなんですよね。成形した際に(製品が)変形したり縮んだりしてしまうことも多々あるんです。

そんなときは、なるべく迅速に対応(修正)するように心がけています。

というよりも、そもそも受注した段階で、お客さんが作りたいと思っている製品により近づけ、なおかつ成型しやすいものを作るため、しっかりとヒアリングし、コミュニケーションをとるようにしていますね。




トラブルが多い業界だからこそ、迅速に対応


※以下MONOOTO掲載ページより※

射出成形用の金型を専門とする工場「有限会社津島」さん。前回は、何を作っているの?というお話をお伺いしましたが、今回は、有限会社津島さんが普段から大切にしている顧客へのサービスについてお話していただきました!

お客さんに対してのサービスで大切にしていることはありますか?


そうですね。前回お話ししたように、プラスチックを成形するための金型というのは、トラブルがつきものなんです。そういったトラブルには即対応し、最速で修理できる体制を整えています。

金型の摺動部分というのは、動いていることもあり、どうしても故障しやすい部分なんですよね。壊れてしまった場合は、とにかくその日のうちに訪問し、その場で直せそうなものはすぐに対応しています。

新しい部品が必要な場合は、部品が届くまで少しお時間をいただきますが、とにかく最速で、ということを意識しています。

自社内でできないような修理の場合でも、協力工場とともに、修理の対応に当たっています。細かい部分ではありますが、そういったことを繰り返していくことで、クライアントさんから信頼を得られていると思います。

他社と比べてどうですか?

津島の良さというのは、クライアントさんが別の会社さんに依頼してはじめて気づく、ということもあり得るかもしれません。

私たちが当然と思ってやっていることが、実はよかったということもあると思います。もちろん、技術面においても、サービス面においても。

例えば、お客さんからいただいた設計でも、つぶれやすいものであるなと判断した場合は、相談して、製品の形状を変えてもらうこともあります。

設計士を交えての打ち合わせを重ねることで、お客さんの満足度もあがっていると実感しています。


生分解性樹脂用金型の研究


※提携サイト「MONOOTO」より引用↓

東大阪のプラ型屋、有限会社津島様。今回は現在津島さまが力を入れられている生分解性樹脂用金型への取り組みについて、代表の立花様と営業の藤田様にお話を聞いてまいりました。今まで商社やメーカー、中国の協力工場などとの打合せを重ね着実に進めてきた生分解性樹脂用金型の研究。やっと形になり、先日の見本市の株式会社GSIクレオス様のブースでは生分解性樹脂×津島様の金型で成形したスプーンがノベルティとして配布されました。

原料はMater-Bi(マタービー)という生分解性樹脂。イタリアのノバモント社が開発した樹脂で、地中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されています。株式会社GSIクレオス様は代理店契約を締結し輸入販売を行っています。


「見本市で配布したこのスプーンは弊社の金型で成形しました。スプーンというのはあくまでアウトプットの形なので今回は重要ではなくて、ポイントは生分解性樹脂マタービーでの成形ができたという点です。生分解性樹脂での成形に適した新たな金型の研究をして、弊社の高い技術力により今回形にしました。これは大きな成果といえます。」


ーどのような工夫をされたのですか?


「成形の際って樹脂を落として入れるだけなので入る粒の数にバラつきが出るものなのですが、一般的な樹脂は基本的にそういうバラつきがあっても既存の方法・金型で成形することができます。一方、廃棄物発生を抑制する用途で開発された生分解性樹脂は、この『バラつき』に対応すべく流動性を考慮した金型を開発する必要がありました。私たちは今このように、生分解性樹脂用に設計に工夫を加えた金型の提案をしているんです。」

 

ー具体的に津島さんにどんな相談ができるのでしょうか?


「今の時代、商社やメーカーも含めものづくりに携わる企業にとって環境問題への取り組みは必須となってきます。私たちはメーカーや商社、中国の協力工場などとの繋がりもあるので、樹脂変更についてのご提案や既存の金型の成形ができる・できないの判断も可能です。相談を受けるというよりは、僕たちから幅広くご提案できるようにこれからたくさん走る予定ですよ!」




生分解性樹脂という言葉自体は一般消費者まで認知されてきてはいるものの、製造現場レベルではひと工夫施す必要があるのが現状だそう。金型の設計・制作から他社の金型のメンテナンスまで幅広く手掛けている津島様は経験、知識が豊富なプロフェッショナル揃いの少数精鋭の金型屋さん。お困りの際はぜひご相談ください。